平成23年に発生した千葉県の冷凍設備に係る事故について
千葉県商工労働部保安課
平成18年 | 平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 1 | 1 | 6 | 6 |
(1) | (2) | (0) | (0) | (1) | (0) |
( )内は、アンモニア冷凍設備に係る事故件数で内数である。
平成19年の1件は廃止された冷凍設備の事故である。
千葉県の冷凍設備に係る事故は、平成23年は6件発生しました。
以下に、平成23年に発生した事故の概要を紹介します。
(1) R-407C冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年1月25日(火) 14時00分
- 発生場所 :
- 千葉市内の事業所
- 事故概要 :
- 定期点検中に異変を確認し調査したところ、空気側熱交換器(凝縮器)の銅配管から冷媒(R-407C)の漏れがあることが分かった。原因は銅配管の加工不具合と運転時の振動によるものであると推定された。
- 人的被害 :
- なし
- 対 応 策 :
- 製造メーカにて加工不具合の再発防止策をとった。
(2) R-22冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年3月11日(金) 16時00分
- 発生場所 :
- 野田市内の事業所
- 事故概要 :
- 東北地方太平洋沖地震により、3階建て建屋の屋上に設置してあるエバポレーションコンデンサーの水槽部分と入口配管の溶接部分が折損し、冷媒(R-22)が漏えいした。
- 人的被害 :
- なし
- 対 応 策:
- 配管サポート部を追加した。
(3) R-22冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年6月28日(火) 9時00分
- 発生場所 :
- 袖ヶ浦市内の事業所
- 事故概要 :
- 設備起動後に異音が発生したので、メーカーに点検を依頼しところ、蒸発器内部での冷媒の漏えいが発覚した。経年劣化により銅配管が腐食し、運転の振動により亀裂が発生し冷媒(R-22)が漏えいした。
- 人的被害 :
- なし
- 対 応 策:
- 機器の更新を行った。
(4) R-134a冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年7月14日(木) 9時00分
- 発生場所 :
- 柏市内の事業所
- 事故概要 :
- 冷房能力が落ちたので調査をしたところ、3階屋外に設置してある空冷空気熱交換器に接続している配管の接続部分より冷媒(R-134a)が漏えいしていた。フランジパッキンの経年劣化により漏えいに至ったものと推定された。
- 人的被害 :
- なし
- 対 応 策:
- 漏えい箇所を含むフランジパッキンの交換を行った。
(5) R-22冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年11月8日(火) 14時00分
- 発生場所 :
- 千葉市内の事業所
- 事故概要 :
- 定期点検時に3カ所の漏えいを発見した。1カ所は保温材内の配管が結露による外面腐食によりピンホールが発生し冷媒(R―22)が漏えいしたもので、残りの2カ所は空気熱交換器のシール溶接部が
熱膨張・収縮や振動で劣化したことにより冷媒(R-22)が漏えいしたものと推定された。 - 人的被害 :
- なし
- 対 応 策 :
- 四方電動弁から冷水器入口に接続する冷媒配管の交換と空気熱交換器冷媒配管ヘッダー接続部のろう付け補修を行った。
(6) R-134a冷凍設備の漏えい事故
- 発生日時 :
- 平成23年11月21日(月) 15時00分
- 発生場所 :
- 木更津市内の事業所
- 事故概要 :
- 屋上階に設置されているヒートポンプチラーをオーバーホール作業中に配管に設置したサイトグラスの溶接部分より冷媒(R-134a)が漏えいしていた。経年劣化により漏えいに至ったものと推定された。
- 人的被害 :
- なし
- 対 応 策 :
- サイトグラスの交換を行った。