平成28年に発生した千葉県の冷凍設備に係る事故について
千葉県の冷凍設備に係る事故は、平成28年は10件発生しました。
以下に、平成28年に発生した事故の概要を紹介します。
発生日時: | 平成28年10月17日 |
発生場所: | 千葉市 |
事故概要: | 点検業者が点検を行った際、冷媒ガスの量が減少していたため、ガス検知器により点検したところ、
空気熱交換器のコイルヘッダーへの配管継ぎ目(溶接部分)から冷媒ガスが漏えいしていることを確認。推定漏えい量は440kg。 |
発生日時: | 平成28年12月9日 |
発生場所: | 館山市 |
事故概要: | 平成28年5月9日に保守点検を実施し冷房運転を開始したが、7月から9月の使用期間中に
冷媒量が不安定となり、10月6日には冷媒量の表示が空となり故障停止した。12月5日から残っていた冷媒を回収し、窒素ガスにより
気密密検査を行っていたところ、12月9日に8か所の弁のグランド部からの漏えいを確認した。推定漏えい量は800kgである。
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発生日時: | 4月18日 |
発生場所: | 印西市 |
事故概要: | 夜間22:00から08:00に蓄熱運転を行っている、空冷ヒートポンプチラーR1-1、R1-2の冷房運転点検を
8月17日(月)に行った際、R1-1.No2側圧縮機が過熱した運転状況のため、冷媒ガス漏れ検査を行う。冷媒漏れ箇所なし。
翌18日(火)ガス漏れ検査実施、水側プレート式熱交換器の配管側より冷媒ガス漏れの反応を確認。プレート熱交換器からの漏れと判定。
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発生日時: | 平成28年5月6日 |
発生場所: | 山武市 |
事故概要: | 冷凍設備の監視装置にて警報発報(圧力低下異常)があり、当該冷凍機が停止した。
現地にて調査したところ、圧縮機吸込配管にピンホールが発見された。冷媒はほぼ全量なくなっていた。原因をたどると、メーカーが
製作時に回転子の取り付け位置を間違えたことにより、起こらない振動が発生し、それにより損傷したことが分かった。
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発生日時: | 平成28年5月8日 |
発生場所: | 印西市 |
事故概要: | 連休のため停止中であった冷凍機の稼働前点検をしたtころ、ゲージ圧が0MPaとなっていたため
設備担当者が調査をし、冷媒フィルターに亀裂がしょうじていることを発見した。原因は、運転・停止による液封・体積膨張を
繰り返した結果、変形・破裂に至ったものであり、製品の設計に問題があったものと考えられる。
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発生日時: | 平成28年6月17日 |
発生場所: | 市原市 |
事故概要: | 冷凍設備の定期点検を実施し、作業終了後に起動させたところ、本体の一部から白煙が上がるのを
発見し、運転を停止した。カバーを開けたところ、冷媒配管の一部に圧痕を確認した。原因は、カバーの取り付けねじの選定を誤り、長尺の
ものを使用したため、ねじが冷媒配管まで達し破損させ冷媒を漏えいさせたものである。
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発生日時: | 平成28年7月9日 |
発生場所: | 山武市 |
事故概要: | 冷凍機の警報が発報(圧力低下異常)し、当該冷凍機(屋外設置)が停止した。
調査により、エコノマイザ入口銅配管ろう付け部より冷媒が漏えいしているのを確認した。漏洩した冷媒量は、当該冷凍機内に
充填されているものの約半分(46kg)程度であった。
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発生日時: | 平成28年9月10日 |
発生場所: | 野田市 |
事故概要: | 運転していた空調用冷凍設備がエラー表示を示して停止していた。
窒素ガスを用いて漏えい試験を実施したところ水冷式熱交換器からの漏えいが確認された。
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発生日時: | 平成28年9月12日 |
発生場所: | 市原市 |
事故概要: | 冷凍機の巡回点検時に警報ランプの点灯を確認したため、運転を停止した。
その後、再起動を試みるが冷媒の圧力が上昇せず警報ランプが再点灯した。メーカーにて点検をしたところ冷媒ラインにピンホールがあることが確認された。
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発生日時: | 平成29年3月2日 |
発生場所: | 袖ケ浦市 |
事故概要: | 平成29年2月14日に油ポンプの不具合により冷凍設備の運転を停止した。その後補修を行い、2月26日に
冷凍設備を再起動するも、吸込圧力低下のため起動できなかった。3月2日に窒素により気密試験を実施したところ、銅配管部分にピンホールを発見した。
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